竜爪山(りゅうそう) |
2003年11月5日。今まであまりにも身近すぎて、いつでも行けると思っていながらなかなか行けなかった山。 竜爪山に遂に行きました。 私はもう40年以上前、小学校のときに登りましたが、そのときの記憶は定かでなく、初めて登るのと同じ感覚です。 この日は午後から天気が崩れるとの予報でしたので朝早く7時に家を出発。 長尾川沿いの道をたどり平山へ。穂積神社の石の鳥居前に駐車場があったので車を置いて旧道をたどりました。 朝8時に歩き始め。車で穂積神社まで行くのもいいが、旧道の道を歩いて楽しんだ方が自然に親しめます。 7丁目あたりを道を外れると「肝冷やしの滝」を見ることが出来る。今日は水量が少ないようです。 未だ今日は私より先に行った人はいないようです。クモの巣がやたらに顔のくっつく。 静寂の中私が歩くと鳥がざわめいてあたりの草木がゆれ、ハッとする。 この山中には熊がいますので要注意。特に一人のときは熊よけの鈴が必要。 約一時間で穂積神社に到着。 この山のいわれが書いてありまして、由緒ある名山とのことです。小休止して神社の裏手に周りいよいよ竜爪を目指す。 しかし、期待していた山歩きでしたのに、しばらく歩むと、期待はしぼみました。何と、工事現場で使う金属の階段が 延々と続くではありませんか。なんと不釣合いな階段です。 一体何の目的で、誰がつけた階段でしょう。急斜面や岸壁には梯子や鎖場はありますが、危険でもなく、なんでもない斜面に 場違いな工事用階段ではありませんか。 竜爪山に来た人が皆頂上を目指すわけではないでしょう。年を取ればそれなりの山の登り方や自然の親しみ方が あります。中年登山者が増えたから誰でも上れるように、という考えや、一寸大変だからと言って自然に手を加えるのは如何なものでしょうか。この階段は出来るものなら取り払ってもらい、草木の息吹を感じながらゆっくり上れる山に戻していただきたいと思います。 否応無く階段を登らされ一時間で薬師から文殊に到着。頂上の景色は、曇っていたので、富士山は見えませんでしたが、三保半島から駿河湾、後は安倍川の流れが良く見えます。 今日は薄日が差し、この時期にとしては暑いくらい。大分汗もかきました。 頂上では例によって熱々の鍋焼きうどんに熱いコーヒー。うまい! 薬師の峰は林の中なので、文殊の峰の視界が開けたところが休憩には最適です。 山は良かったが過程に不満の残る日でした。 今回ばかりは「山の管理する人に一言」でした。 ちなみに竜爪山は、薬師岳と文殊岳の二つのピークを持つ山の総称です。 追記 私の友人の宮本氏から竜爪山の補足説明がありますのでお読みください。 ≪「駐車場」は15年ほど前まではなく「石の鳥居」は下にあったものを移しただろうと推測します。 長寿の水も最近の人寄せです。まあ、人寄せをしている訳ですね。 この登山道は旧道とは呼ばないはずです。「沢沿いの道」と呼ばれ、入り口は木に覆われ分かりにくかったところです。 もし、説明書きに旧道とあるのなら改ざんです。この駐車場を右に少し上ったところに本来の登山道があります。 いわゆる、「沢沿いの道」の上を歩きます。駐車場の大分下の工事現場あたりに石の鳥居がありました。 昔はそこから歩き始めました。 肝冷やしの滝は、実は登山可能な道でしてそのように言われていますが、水量が多い時は不能です。 うんちくを言いますと、 穂純神社は軍神を祭っている為、戦時中はお参りで行列明かりが絶えなかったようです。 というのは、この神社の持ち主は、この地方の望月家本家が持っています。この小島に住む本家の出は武田軍の重鎮で戦功大の軍神とあがめられ穂純神社を対今川の最前線の砦としたためです。≫ |
穂積神社の鳥居 旧道はこの下をくぐって 行きます |
歩き始めは渓流が |
「肝冷やしの滝」 見たところ肝を冷やすような 感じではなか |
穂積神社 ここまで車でも 登れます |
神社裏にある存在感の ある大木 霊気を感じます |
この階段には参りました |
薬師の頂上。 視界がひらけていません |
文殊の頂上 こちらの方が視界が 開けています。 |
清水市街と折戸湾 一寸かすんで見えました |
今日も熱いコーヒーを 一杯 |
竜爪は紅葉には 未だ早かった |
はるか下に安倍川が |
朝、わが愛車だけだったのに 今は8台。 結構地元の人に愛されている 山です。 |